イギリス文化生活

 

イギリス文化生活

イギリスは単なる紳士や羊の国でしょうか? 現代のイギリスで住む人々に焦点を当てたエピソードです。 在英時に発行していたメールマガジン「ロンドンフラッシュ!」からもいくつか抜き出しています。

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ロンドンで剣道ができる!

ロンドンで剣道の大会が開催されました。イギリス国内から多くの剣士が参加しました。参加者の多くはイギリス人ですが、海外赴任や学生として在英の邦人もおりました。


落ち着いたなかにも熱い視線というイギリス独特の熱気のなか大会は進行していきました。


日本の剣道は野球でいったら、アメリカのメジャーリーグのようなものかもしれません。やはり本場は日本です。日本人の剣道はイギリス人の剣道とは平均的レベルに差があります。よって、団体戦(5人1チーム)は結果的に日本人を多く擁したチームがトップを独占していきました。


私が所属している道場も団体戦に出場しました。(因みに道場名は『念力道場』。なかなか思いつかない乙なネーミング)私も出場させていただきましたが、試合をするのは高校以来約10年ぶりで試合前はかなり不安でした。


私のチームはイギリス人、イタリア人、アメリカ人、そして私とかなりカラフルな多国籍チームでした。私が唯一の日本人であったため、さながら『助っ人外人』という役割です。どこかしら当然勝つはずというプレッシャーも若干ながら感じました。また、私も期待に応えるべく奮闘しました。


多くの活きのいい剣士が剣を交えるなか、もうすぐ還暦を迎えるというイギリス人も今大会に出場しました。彼はおそらく今大会の最高齢ではないでしょうか。試合をするという意味ではピークをとうに過ぎていて、スピードも決して速くはないのですが、宮本武蔵の『五輪の書』の英語訳をしたという彼の剣道には、剣先に気がみなぎっていました。

年齢をカバーしてあまりある武蔵のスピリットを継承したかのような気力と勇気に胸が熱くなる思いでした。


結果、我『念力道場』チームは準々決勝まで駒を進め、私も3勝1引分けとチームに貢献することが出来ました。1位から3位までのチームがほとんど日本人を主体としたチームだったということを考慮すれば、ベスト8は最善を尽くしたと言えましょう。


試合は白熱し、当初予定されていた閉会時刻の午後6時から大幅に遅れ、夜の9時に終了しました。その過程で、あるイギリス人剣士が上位にまで残っているにもかかわらず、剣道の試合を放っぽり出して会場を後にする『事件』が起ここりました。


棄権の理由を聞いてみるとこれから「彼女に会う約束があるから」とのこと!年数回しかない大会よりも彼女に会う方ととるということは、心底彼女に惚れ込んでいるのでしょう。もしくはかなり怖い彼女なのかもしれません。




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