ロンドンでサルサの大会が開かれました。出場者のほとんどはイギリス国内からでしたが、キューバからも選手が駆けつけるなど、バランスのとれたレベルの高い大会でした。
しかし、会場はそう大げさなものではなく、ジョントラボルタの「サタデーナイトフィーバー」のディスコと同じような規模のどこにでもあるボールルームです。会場は時間が経過し、ファイナルに進むにつれて、熱く熱く熱気に包まれていきました。
イギリスではここ数年、サルサ等のダンスが流行っているようです。スクールやボールルームなどダンスができる施設はイギリス中で8000件にも上るそうです。
これ程までに流行る理由として、
「単に健康にいいから」とか、
「イギリス人はアメリカ人と比べてシャイだから異性と接近しやすいダンスが流行るのさ」、とか、
「男女平等なんていわれている世の中で昔ながらに男性がリードするというところがちょっと古風でいいよね」とか、もっともらしいことが言われています。
大会の始まる前にサルサのクラスが設けられていたので、初心者用の簡単なクラスに参加してみました。実際に踊ってみてわかったことは、異性に出会えるより、健康にいいより先に、ただただ楽しい!のです。じわじわこみ上げてくる楽しさというよりも、踊っている間中、爆発的に持続する感じです。
スキューバダイビングをしている人が時々、海に潜っている時の気持ちを「快感」と表現しますが、もしかすると、その感覚に似ているのかもしれません。ここまでの快感というものは、以後続けるにつれ失われるものなのかもしれません。しかし、あの明るい軽快なサルサのリズムとステップは多くの人を虜にするだけの何かを持っています。そしてまた、病みつきにさせます。
大会自体は非常にすばらしいものでした。しかしやはりあの衣装、きらびやかというよりは目に痛いほどに派手なスパンコールや、ビキニの面積ほどに覆う部分の小さい衣装には、はじめのうち面食らいました。すぐ慣れて気にならなくなりましたが、あれをデザインする人間の想像力もなかなか捨てたものではないと思いました。
大会を通して私は技術的なことはよくわかりませんでしたが、アマチュアの部は、楽しそうに踊っているカップルが非常に美しく見えました。ダンス自体はそれほど長くないのですが、その間にテクニック以外にも非常にたくさんのことが伝わってきました。
力わざとして女性を持ち上げたり、目が回りそうなほど回したりということは、実はほとんどたいしたことではなくて、お互いに信頼しあっていることが大切なのでしょう。また、そういうことは非常によくわかりました。
サルサ、しばしハマッてしまうかもしれません。