クリスティーズで一般向けの講座を取っていた。コンテンポラリーアートマーケットについて、週一回、夜に行われるコースだ。
クリスティーズは、サザビーズなどと並んで、オークションハウスとして有名であるが、ここの教育部門はたいしたものだ。毎週多彩なゲストスピーカーを招いて、とても刺激的なトークが交わされている。
先日は世界的にもかなり名の知れたギャラリーのダイレクターが登場した。彼によれば、コンテンポラリーアート界はかなり排他的なのだそうだ。
ある一部の有力者がコンセンサスを作り上げていくことによって、アーティストが「発見」され、育てられていく。一部の有力者というのは、トップレベルのコレクター、ギャラリーダイレクター、批評家、アーティストだという。
言い換えれば、良くも悪くも彼らに「見出され」なければ、西欧のコンテンポラリーアート界(いまのところ世界のコンテンポラリーアートを席巻しているマーケット)という文脈の中では、アーティストの成功は難しいということ。
逆に言えば、いくら作家がいい作品を作っているからといっても(いい作品の定義は難しいですよ)、彼らに取り入れられなければ、現状は大きな流れになっていきづらいということ。
それを聞いていた、受講者の一人が、「それすごいムカツクわね!」なんて言ったのを口火に、質問コーナーも大いに盛り上がっていきました。
アート業界は面白い!